医院をリニューアルする理由で一般的なのは、
「規模を拡大する必要が出てきた」
「古びてきた」
「診療スタイルが変わった」
「継承に伴い、医院をリフレッシュしたい」
などかもしれません。
せっかくお金をかけるのですから、院長、スタッフ、患者さんにとって、今までより快適な医院にしたいですよね。
ところが実際は、
「不便だったところが改善されていない」
「前より動線が複雑になった」
「掃除しにくくなった」
などの嘆きの声を聞くことも少なくありません。
そこで、リニューアルで失敗しないための3つのポイントをご紹介してみます。
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1. 医院の現状を整理する
スタッフへの聞き取りは必須!
ミーティングなどで
「今、この医院で不便なところや解消したいところ」
「この医院の強み・個性を明確にするために必要なこと」
を、上げてもらいましょう。
院長だけでリニューアルを進めてしまったときのよくある不満は、
「リニューアル後には段差がなくなると思ってたのに・・・」
「高齢者が多いから、引き戸にしてほしかったのに・・・」
といったスタッフの声です。
リニューアルに満足している医院は、事前にスタッフとの話し合いに時間を割いています。
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2. 情報収集、知識を学ぶ
リニューアルのポイントが明確になったら、ポイントごとに、情報を集めたり、詳しい人に話を聞いたりしましょう。
① 他医院に見学に行く
同じスタディグループの先生などに、医院見学をお願いしてみましょう。
その際、
「受付周りなら受付」
「感染予防関連なら歯科衛生士や助手」
など、担当スタッフに話を聞くのがお勧めです。
院長の目が行き届いていない現場の情報も聞くことができます。
② 建築・設計の専門家に話を聞く
専門家に話を聞くときには、なるべく複数の会社に話を聞くのがお勧めです。
設計士との「相性」の違いも見えてきます。
多くの専門家の意見を一度に聞ける建築関連の展示会も、ぜひ活用したいものです。
歯科医師の先生方に、
「医院デザイン関連で後悔してほしくない!」
との思いで日本歯科新聞社が開催を始めた『医院デザインフェア』にもぜひご来場ください。
★『医院デザインフェア』(2020年は中止。2021年開催予定)
www.dentalnews.co.jp/event/cdf2020/index.html
★得する医院デザインフェアの歩き方
『医院デザインフェア』で行われているミニセミナーは、「どの先生の話も、ためになった! 無料なのにレベルが高い!」と好評です。
③ 医院デザイン関係の本を読む
歯学専門書店「シエン社」(水道橋)の店舗で、歯科出版社の本を一度に見ることができます。
https://www.shien.co.jp/act/s.do?andor=AND&f=ALL&k=%E5%BB%BA%E7%AF%89&c=&c1id=0&c2id=0&off=0
日本歯科新聞社出版の本で、参考になりそうなものもいくつかご紹介します。
「看板」「床の色」「パーティションの高さ」などデザインの具体的なイメージを広げるには
『歯科医院デザインCatalog』2011年
www.dentalnews.co.jp/book/category/design/catalog/index.html
「メンテナンスコストが安く、感染予防に強い床の素材」「色・音環境」など総合的な知識を学ぶなら
『快適空間をつくるインテリア医学』2019年
www.dentalnews.co.jp/book/category/design/interior/index.html
「エアコンは天吊りと埋め込みとどちらがよいか」「スタッフ動線はシンプルで個室間を持たせる工夫」など現場の知識を身に着けるなら
『魅せる・生かせる 医院デザイン』2004年
http://www.dentalnews.co.jp/book/category/design/design/index.html
医院デザイン関連会社の特徴を知りたかったら(46社)
「設計・施工からユニフォームまで」-『アポロニア21』2016.7月号
www.dentalnews.co.jp/apollonia21/2016/07/index.html
よくある床のトラブル・防止について学ぶには
「知りたかった! 医院デザイン」-『アポロニア21』2017.7月号
www.dentalnews.co.jp/apollonia21/2017/07/index.html
受付・待合を見直したいなら
「受付・待合の知恵(上)」-『アポロニア21』2019.7月号
www.dentalnews.co.jp/apollonia21/2019/07/index.html
「待合室を変えよう(上)」-『アポロニア21』2016.10月号
www.dentalnews.co.jp/apollonia21/2016/10/index.html
3. 情報を共有する
以下の3つは箇条書きでまとめておくといいでしょう。
「医院のテーマ」
「スタッフからの意見」
「その他の希望」
院内に加え、設計士、看板屋さん、コンサルタントなど、かかわるすべての人に見せれば、周囲からの応援が得られやすくなります。
まとめ
働きやすくて、自分に合った患者さんが集まる医院づくりの成功のポイントは、以下の3つにありそうです。
・スタッフからの聞き取り
・情報収集
・周囲の協力
「医院デザイン」の正解は医院、人それぞれに違います。
ぜひ、この記事のヒントを参考に、医院や自分に合った正解を見つけてみてくださいね。
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